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ANSL R&D Times

2.技術適用イメージ

 前述のアーキテクチャを実装し、IPのネットワークを構成するEntity生成の例を図4の左半分に示します。

 OSSのサービス/ネットワークを開発する工程において、IPネットワークを管理するためのEntityへ持たせるIPネットワーク固有情報をSpecとして定義し、本アーキテクチャへ登録します。この例では、IPのネットワークを構成する点(TPE)においてIPアドレスとサブネットマスクを管理するために、Specとして1つ目の属性(SpecCharacteristic)としてIPアドレス(Name)を定義し、2つ目の属性(SpecCharacteristic)としてサブネットマスク(Name)の定義を追加しています。さらにSpecCharacteristicのvalueFromとvalueToを用いてIPアドレスやサブネットマスクの取りうる範囲を定義し、SpecCharacteristicのtypeでIPアドレスやサブネットマスクの値の形式を定義します(図3のSpecCharacteristic参照)。

 このようにIPの“点(TPE)のEntity”には直接属性情報を持たせず、SpecCharacteristicとして拡張可能とすることが本アーキテクチャの特徴となっています。

技術適用イメージ

図4 技術適用イメージ

 

 OSSを用いたサービス提供の工程(サービスオーダ)では、IPネットワークを管理するためIPネットワークのTPEのEntityの生成を指示すると、TPEのEntityにIPネットワーク用のSpecを適用し、IPアドレス"129.60.0.123"とサブネットマスク"24"を属性としてEntityと関連付けたデータ(TPE_IP1)を生成する流れとなります。

 もう1つの例として、本アーキテクチャにおけるイーサVLANネットワークのEntity生成は、図の右半分で示した流れになります。先ほどのIPネットワークの例と同様に、サービス/ネットワークを開発する工程において、VLANのネットワークを管理するためのVLANのネットワークを構成するEntityのSpecを定義し登録します。Specとして 1つ目の属性(SpecCharacteristic)としてVLAN(Name)を定義し、VLAN IDの取りうる範囲をSpecCharacteristicのvalueFromとvalueToで定義します。

 このようなSpecの定義手法を行うことにより、IPネットワークの場合と共通の“点(TPE)のEntity”に対して、 VLANネットワーク用のCharacteristicValueを結びつけたVLANの管理情報(VLAN "1034")を保持するデータ(TPE_VLAN1)を生成することができます。

 このように本アーキテクチャでは、通信プロトコルごとのSpecを用意しそれらを組み合わせることで複数のレイヤを統合的に管理するOSSを実現することが可能となっています。

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