NTTアクセスサ−ビスシステム研究所
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ANSL R&D Times

1.電波伝搬損失推定ソフトウェア

無線通信システムの構築には通信方式の特性評価やエリア設計などが必要であり、通信速度や通信エリアサイズなどは電波の減衰量(伝搬損失)に大きく依存します。そのため、無線通信システムの導入予定エリアにおける電波伝搬損失を適切に推定することで事前に把握することが重要です。

本ソフトウェアでは、市販の3次元地図・建物DBと連携することで伝搬損失推定式の計算に必要となる地形情報を自動的に取得し、基地局-移動局/加入者局間の伝搬損失推定値を計算します。これによって、大地の起伏や建物の影響が考慮された面的な伝搬損失推定結果を視覚的に評価することが可能であり、準ミリ波帯等の高周波帯で重要となる伝搬路の見通し内(LOS)/見通し外(NLOS)判定も可能となっています。(図1)

本ソフトウェアには、NTTからの多大な寄与のもと国際標準化されたITU-R勧告P-seriesの推定式をはじめ、多様な伝搬損失推定式が搭載されています。これらの推定式によって、適用周波数はVHF帯(30MHz)~準ミリ波帯(20GHz)であり、最大3000kmの長距離まで伝搬損失推定が可能となっています。

 

図1 面的な電波伝搬損失の計算結果例

図1 面的な電波伝搬損失の計算結果例

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